障害者というと、以前は、働けないと思われがちでしたが、障害の当事者や支援者の努力などにより、近年は、障害者も社会の一員であり、できる範囲で働くことが、本人の人生にとっても社会経済にとっても大事であると理解されるようになりました。
それにつれて、就労の機会は仙台でも増えており、職種も、ルーティン系から、絵・イラスト・デザインなどクリエイティブ系まで、様々に広がっています。
<1>障害と芸術
障害があることは社会でハンデとなりがちですが、芸術においては必ずしもそうではなく、目の見えない音楽家や耳の聞こえない画家など、障害があっても活躍する芸術家はいます。
身体はもとより、精神についても同様で、例えば、「変人と天才は紙一重」などとよく言われるように、芸術家の中には、芸術的能力は高いものの、それ以外の能力に問題があるとされる人は少なくありません。
歴史的にそういう人は、芸術的に尊敬されつつも、特にコミュニケーションや家事など日常的・常識的なことができないと目立ち、奇異の目で見られがちでしたが、近年は、そうした振る舞いにも医学的な理由があることが分かってきて、偏見も薄れてきています。
芸術的能力は高いがそれ以外の能力に問題があるというのは、現在、脳の働きに偏りがあると解釈され、今の視点からすれば、奇人・変人とされた過去の芸術家も、その一部には、脳機能に何らかの障害、例えば、生まれつきの脳機能障害の総称である発達障害などがあったと推測されます。
今の時代では、発達障害と診断されながら活躍する芸術家もいて、日常的・常識的なことなど苦手な部分については医療的支援を受けつつ、飛び抜けた芸術的能力を発揮しています。
障害があることは、平たく言えば「人と違う」ことであり、独創性が重視される芸術では、それがむしろプラスになる場合もありえます。
<2>発達障害は芸術向き?
障害とは、一般的に日常生活や社会生活に支障がある状態を指しますが、見方を変えると、他の場面では特性が障害とならないかもしれません。
例えば、芸術では、「サヴァン症候群」のように、一般的に障害とされる特性が芸術的才能につながることもあります。
サヴァン症候群は、生まれつきの脳機能障害の総称である発達障害などがあるが、特定分野に限って高い能力を発揮する症状で、例えば、映像や音楽を一瞬で記憶し、すぐに再現できてしまうような人もいます。
このような人は、発達障害などにより脳の働きに偏りができ、特定分野の能力が突出したと考えられます。
こうした例を見ると、発達障害の人は芸術に向いていると思われがちですが、脳機能の偏り方は人それぞれであり、芸術的能力が職業にできるほど突出した人はごく僅かです。
とはいえ、発達障害の人が、個性が尊重される芸術に親しむことは、その人の人生を豊かにしてくれますし、高い芸術性を追求するかどうかはさて置き、例えば、絵・イラスト・デザインなどの技法を学ぶことは、就労など実利にもつながります。
発達障害の症状は様々ですが、例えば、働く上で問題となる症状として、「口頭での対人コミュニケーションが苦手」「注意力にムラがあり、指示などを忘れっぽい」「文字の読み書きに時間がかかる」などが挙げられ、こうした人とコミュニケーションを取るには、絵・イラスト・デザインなど、視覚情報が有効だと言われます。
そうであれば、発達障害の人も、絵・イラスト・デザインなどを学べば、コミュニケーション・ツールを獲得することになり、就労など社会生活上非常に有意義です。
<3>絵やイラスト、デザインなどを就労に活かすには
生まれつきの脳機能障害の総称である発達障害などの人は、絵・イラスト・デザインなどの視覚情報によるコミュニケーションが得意だと言われますし、そうしたことに取り組むのが好きな人も多いでしょう。
とはいえ、生まれつき芸術的才能がある人は稀であり、多くの人は、絵・イラスト・デザインなどを就労に活かすには、それらの技術を学ばねばなりませんし、昨今は、CGなどの表現も多いため、コンピューターについても学ばねばならないでしょう。
そうした必要がある方には、最近仙台でも増えている、就労移行支援事業所がお勧めです。
就労移行支援事業所は、障害者が就労訓練をする民間施設ですが、行政が支援しているため、障害者は安価に(または無料で)質の高いサービスを受けられます。
利用資格は行政が審査しますが、障害名に関わらず、就労支援がどれだけ必要かという観点から個別的になされ、発達障害なども対象となります。
就労移行支援事業所は、継続的に通所してもらうことで、まず、体力・集中力・ビジネスマナーなど、どんな仕事にも必要な基礎力を身に付けることが目指されます。
その上で、各事業所では、それぞれの裁量で職業訓練も行われており、内容は、作業系から事務系まで様々ですが、中には、進化したネットワーク環境を活用して、在宅就労を目指せる所もあります。
そこでは、パソコンの基本操作はもとより、デザインソフト操作・ホームページ作成などを学べるので、コンピューターを使って、絵・イラスト・デザインなどの仕事をしたい人にはピッタリです。
発達障害などの場合、就労意欲があっても職場に通うのがストレスとなりがちなので、絵やイラスト、デザインなどの技術を学んで、在宅就労を目指すのもよいでしょう。
障害者の働くを支援する事業所とは?
障害者の就労移行支援事業の「manabi二日町」事業所で「障害者の新しい働き方 自宅で働くための個別相談」を随時行っています。
manabi二日町事業所では、画像加工ソフト「フォトショップ」の訓練、パソコンに直接書き込める「ペンタブ」を用意し、デザイン系に向いた才能をより伸ばせる環境を用意しています。
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